#navi(FAQ) カテゴリー: システム管理
基本的に,特殊記号の含まれるユーザー名や,日本語のユーザー名は使わない方がいいでしょう. 具体的には,アルファベットの大文字小文字,数字,_ のみで構成したユーザー名が安全です.
これは,各種のスクリプトや設定ファイルで,ユーザー名をプログラム内の変数として扱う場合が多くあるからです.
たとえば,ピリオド "." を含むユーザ名は POSIX では許されているらしいのですが,不具合が出ます.
plamo.linuxなどのようにピリオドを含むユーザ名にしてしまうと,plamo の /usr/bin/adduser は,chown で chown $LOGIN.$GID とユーザ名とグループ名の区切りにピリオド "."を使っているため,chown が正常に動作しないと思われます.
結果として,このように名付けたユーザのホームディレクトリ内に,オーナー,グループが root.root のディレクトリやファイルが作られてしまうことになり, そのため X window manager が起動しない現象が起こった事例があります.
この事例の場合は,~/.kde/ 内のユーザ権限で書き込むべきファイルに書き込むことができず, 次のようなエラーメッセージがでて kde が起動しませんでした.
KDEインタープロセスコミュニケーションのセットアップにエラーが起こりました。 システムのメッセージは以下の通りです。 Could not read network connection list. /home/plamo.linux/.DCOPserver_Plamo_0 "DCOPserver"プログラムが実行中か確認してください!
どうしてもピリオドを含むユーザ名を使いたい場合は, /usr/sbin/adduser 中の,chown $LOGIN.$GID を chown $LOGIN:$GID と書き換えれば上記の不具合は回避することができますが, 原因不明の不具合がどこで発生するかわかりません(未検証)ので,使わないほうがいいでしょう.
この件に関して追加情報などありましたら、以下にどうぞ;