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Plamo Linux 3.3 インストール & 種々設定あれこれ : その7

さて,Plamo 3.3 は起動できましたか? 次の【図7-1】がコンソールのログインの画面です.
root のパスワードはすでに設定済みですから, vm-asus2 login: root と入力し, 次の Password: に正しいパスワードを入力します.
(vm-asus2 というのは今回設定したホスト名ですので, ここは各自の設定したホスト名になります.)

【図7-1】
端末にログインした画面
fortuneメッセージ この部分は fortune といって, ログイン時に毎回違った諺のようなものを表示します.
You have Mail. と表示されているように, Mail が届いていますが,これは作者の「こじまさん」からのもので, Plamo の紹介の文面などです.
まぁ,Mail を読むのはもう少し後からにしましょう.
ではまず,新しいユーザを作成することにします.
  • plamo 3.2 以降のバージョンでは,adduser 時に以下の項目が追加されています.

    • KDE 向けフォント設定で antialiasing の選択追加

      KDE 向けとなっていますが,他の Window Manager ,例えば, AfterStep で KDE アプリケーションの Konqueror を起動すると, ここで選択した font 設定に従うようになります.
      詳しい内容は, Plamo 3.2 情報 の 『Plamo Linuxの特徴とPlamo-3.2における改善点』をご覧ください.

      参考までに,KDE の font 設定 template は下記のようになっています.

      • アンチエイリアス無効の場合.

        /etc/template/kde-non-aa/.qt/qtrc
        /etc/template/kde-non-aa/.kde/share/config/ 以下の rc ファイル
        /etc/template/kde-non-aa/.fonts.conf

      • アンチエイリアス: ゴシックの場合.

        /etc/template/kde-aa/.qt/qtrc
        /etc/template/kde-aa/.kde/share/config/ 以下の rc ファイル
        /etc/template/kde-aa/.fonts.conf

      • アンチエイリアス: みかちゃんの場合.

        /etc/template/kde-aa-mikachan/.qt/qtrc
        /etc/template/kde-aa-mikachan/.kde/share/config/ 以下の rc ファイル
        /etc/template/kde-aa-mikachan/.fonts.conf

    • 日本語入力への切替えキーアサインが追加されています.

      「お勧め」でインストールした default の状態で日本語 106 キーボードなら, Emacs 上で egg/tamago を使って日本語入力するには,「Ctrl + \ ( or ¥)」か 「Alt + 半角/全角 漢字」で切り替わります.
      Mozilla や kterm などで kinput2 を使うには,「Shift + Space 」か 「Alt + 半角/全角 漢字」です.

    • kinput2 使用時の入力方法を選択するメニューが追加になりました.

      ローマ字入力か,かな入力を選択でき,これは canna に適用されます. default の選択はローマ字入力になっていますので,何も入力しないで Enter するとローマ字入力,2 を入力するとかな入力になります.


ここでは例として,次の設定で新しいユーザアカウントを作ることにします.
ユーザ名 = kmoue
ユーザ ID = default
グループ名 = default[users]
ホームディレクトリ = default[/home/kmoue]
使用する shell = /bin/bash
Window manager = default [afterstep]
kinput2 日本語入力設定 = 1 : ローマ字入力
KDE フォント設定 = 2 : アンチエイリアス有効・ゴシック系
アカウントの期限 = 設定しない
まず,adduser と入力して,Enter します.
次の「日本語にしますか?」は 最後の [y/N]の大文字がデフォルトの選択になりますから, 日本語で進めたい時は,y と入力してから Enter します.
ただし,端末で日本語を表示するには kon が必要ですから, 最初に kon と入力して Enter ,次に adduser と入力します.
kon を抜ける時は,端末のプロンプトに exit と入力します.
何も入力しないで進めている項目は,デフォルトの選択をしているわけです.
【図7-2.en】
adduser-1
【図7-2.jp】
adduser-1
【図7-3.en】
adduser-1
【図7-3.jp】
adduser-1
【図7-4.en】
adduser-1
【図7-4.jp】
adduser-1
初期項目の入力が終了すると,これまでの入力内容が一覧表示されます. この内容を破棄する時は,キーボードから Ctrl + c を打ちます. このまま続けてアカウントを作るなら Enter を叩きます.
【図7-5.en】
adduser-1
【図7-5.jp】
adduser-1
次に新しいユーザの情報を入力します.
特に必要がなければ,フルネームだけの入力で進め, このユーザのパスワードを New password : と Re-enter new password : のプロンプトに入力します. (入力内容は表示されません.)

これで新しいユーザアカウントが出来ましたので, root のプロンプトに戻ったら,exit と入力してログアウトし, 新規ユーザでログインしてみます.
【図7-6】
新規ユーザでログイン
ログインに成功するとユーザのプロンプトに変わっているのがわかります.
ユーザのホームディレクトリ /home/kmoue も作成され,ログイン時のカレン トディレクトリは,ここになります.
pwd と打ち込んでみれば,/home/kmoue と表示されます.

次は,ユーザから su コマンドで root になる画面です,
この場合,root のプロンプトに exit とすると, 元のユーザに戻れます.
オプション引数-を用いると,$ su - , 直接 root でログインした場合と同じ環境に初期化されます.
【図su-command】
su-command
次は root になってシステムを再起動するコマンドです.
【図reboot-command】
reboot-command
次にシステムを終了するコマンドです.
halt ,init ,shutdown コマンドを使った画面です.
【図halt-command】
halt-command
【図init-command】
init-command
【図shutdown-command】
shutdown-command
次は,X Window を使うための設定ですが, XFree86-4.3.0 の X の設定方法xf86cfg -textmode で設定する方法 をご覧ください.
これらは,plamo-3.1 RC1 で設定した時の内容ですが, plamo-3.3 付属の XFree86-4.3.0 も同じことですので, 文中の plamo 3.1 RC1 は plamo 3.3 と読み換えてください.

以下の画面は,数種の X Window manager の起動画面と,アプリケーション類を開いた画面の snap shot です.
選択する時の参考になさってください.
画面を見て頂けばわかりますが, Afterstep <--> qvwm <--> fvwm2 は相互にそれぞれのウィンドウから切替えて使えるようになっています.
【図AfterStep】
AfterStep-1
【図AfterStep-2】
AfterStep-2
【図KDE】
KDE-1
【図KDE-2】
KDE-2
【図Qvwm】
Qvwm-1
【図Qvwm-2】
Qvwm-2
【図Fvwm2】
Fvwm2-1
【図Fvwm2-2】
Fvwm2-2

他にシンプルな,mwm と twm も開くことができます.
WindowMaker については,別途 contrib/wm 以下のパッケージ, GNOME を使うなら contrib/GNOME* 以下のパッケージをインス トールしますが,本誌に contrib の DVD が収録されていればそれを使い, もし収録されていなければ, ftp サイト に plamo 3.3 がアップされた時点で,そちらを利用してください.
詳しくはパッケージ付属の README や memo をお読み下さい.

plamo 3.3 から新たに /sbin/setup コマンドが加わりました.

これまで個別に特定のコマンドで実行していた,「ネットワーク設定 ( netconfig )」や,「ブートローダ lilo の設定 ( liloconfig )」 などなど数々の設定を,/sbin/setup コマンドを使うことで, 一覧メニューから選択して実行することができるようになりました.

起動は,コンソールからでも,X 上の kterm などからでもできます. このメニューは日本語ですので,コンソールから使う場合は必ず "kon" を実行してから次のコマンドを実行します.
このメニューにある各種設定は,root 権限で行なうものですから,setup の起動も root で行ないます.
xf86config などは,ユーザから "su" だけで root になっても使えませんので, 必ず "su -" としてください.

$ su -
Password:
# /sbin/setup

この画面はコンソール上で実行したものです.

【setup 起動画面】
setup 起動

終了は,このメニューの 「Exit setup 終了」を選択します,
どれかの設定を終了すると,
【setup に戻ります。何かキーを押してください。】
と最下行に表示されますので,何かキーを押すと,最初の画面に戻りますから, 続けて他の設定を行なうことができます.
また,設定メニューのどれかを選択したものの, その設定の実行をキャンセルした時にも,次の画面のように, 何かキーを押すと seup の画面に戻ります.
この画面は,「時間帯の設定」をキャンセルした場面です.

【setup 画面2】
setup2

以上,plamo-3.3 のインストール過程と, 変更/追加になった点をお知らせしました.
実際にはメンテナの方々のお蔭で,font 関係や WM 類, その他いろいろと手が加えられていますから, 更に使いやすくなっているのが実感できるでしょう.


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