・Linux firmware
最近、周辺機器用のfirmwareはカーネルとは独立したlinux_firmwareパッケージで配布されている。/lib/firmware/ 以下のfirmwareは一つ一つは小さいものの、全部合わせると848MBと結構な規模になる。
最近の大容量なHDDから見ると「848MB」は微々たるものなんだけど、インストーラのようにシステム一式をinitramfsに載せる場合、圧縮した状態で200MBくらいに抑えているのでfirmwareを全部入れるのは難しい。
起動時に、カーネルと共にinitramfsイメージも読み込むのだけど、そこで結構時間がかかっているので、あまりinitramfsを大きくしたくない。
firmwareの多くは無線LANとかGPU、サウンドカード用なので、インストールの際にはあまり必要ないか、と思って省いていたものの、手元のGPU組み込みなRyzen5(AMD Ryzen 5 3400G with Radeon Vega Graphics)で試したところ、/lib/firmware/amdgpu/ 以下の firmware が無いと正しく初期化できないようで、KMSが機能し始めたあたりで動作不能に陥いる(KMSな画面に切り替わらない)。
もちろん、VirtualBoxとかではfirmwareが無くても問題なく表示できるし、VESAなVGAモードを表示するだけならfirmwareは必要なかろう、 と思ってたんだけど、KMSが絡むとそういうわけにもいかないらしい。
仕方ないんで、インストーラに /lib/firmware/amdgpu/ 以下を持ちこんでみると、KMSも無事動作して、実機インストールもできたんだけど、他にも必須もfirmwareがあるんだろうなぁ。。とりあえず intel と nvidia なfirmware はインストーラに持ち込んでおくべきかな。