・fedora core 4
授業で扱う予定なので,久しぶりに fedora core の新しいの(fc4) を VMware な環境にインストールしてみたけど,「うーん,,」って感じ.まぁ,fedora core の位置づけ自体が新しい機能のテスト環境だと聞いたことはあるけど, 確かに新機能のテンコモリで,今まで自分が持っていた「常識」がもう通用し ないのだなぁ,,と目からウロコが数枚落ちた感じ(苦笑
まず「へぇー」と思ったのが initrd.img の作り方で,私なんかは従来通りの ファイル上にファイルシステムを作って loopback でマウントして,,みたい な作り方をしていたのだけど,最近(といっても 2.5.x のころだから数年前み たいだが)では cpio + gzip で固めたファイルを読み込むようになっているみ たい.ドキュメントとかを見ると,initrd を拡張した initramfs と言う仕様 らしいけど,多分,動的にメモリを割当てるからサイズとかを気にする必要は なくなるのだろうな.
次に「へぇー」と思ったのは,上記 initrd の中で必要なモジュールをロード したりする /sbin/nash というツール.一応,linuxrc スクリプトを実行する ために設計されたコマンドみたいだけど,Red Hat 版の busybox とでも言う べき存在で mount とか mknod とか pivot_root とか,initrd 内で使いそう なコマンドが組み込まれているみたい.
それ以外にも,カーネルと initrd.img を置く /boot にはパーティションを割 りあててあるものの,他は LVM で構成していたり,sysfs やら rpc_pipefs や らあまり見たことのないファイルシステムがマウントされていたりと,自分が 知っている Linux 環境からはずいぶん違うものなっているような印象(苦笑
例えば,mount を見るとこんな感じ
/dev/mapper/VolGroup00-LogVol00 on / type ext3 (rw) /dev/proc on /proc type proc (rw) /dev/sys on /sys type sysfs (rw) /dev/devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620) /dev/sda1 on /boot type ext3 (rw) /dev/shm on /dev/shm type tmpfs (rw) sunrpc on /var/lib/nfs/rpc_pipefs type rpc_pipefs (rw) automount(pid1677) on /misc type autofs (rw,fd=4,pgrp=1677,minproto=2,maxproto=4) automount(pid1725) on /net type autofs (rw,fd=4,pgrp=1725,minproto=2,maxproto=4)
ここまで「新機能で GO!」というのはある意味尊敬するが,こういう風にシス テムの基盤的な部分までさまざまなツールを組み合わせた環境になると,一般 ユーザーがシステムレベルであれこれいじるのはほぼ不可能な気がするなぁ..
まぁ,fedora core のターゲット層はそういうシステムレベルでゴリゴリしよ うというユーザーではないのだろうし,Windows 並みの操作性を目指そうとす ると,Windows みたいにシステムレベルの構造は一般ユーザーの手から離れて いかざるを得ないというのも分からなくはないのだけれど,ちょっと自分の趣 味とは違っているな,という感じ.でも,便利そうなアイデアはありがたく Plamo にフィードバックさせてもらおう :-)