#navi(FAQ) カテゴリー: カーネル
カーネルの再構築作業には make コマンドを使いますが,menuconfig は カーネルパラメータの設定(カーネルの設定)をする時に使うツールの一種です. 他のツールとしては,対話式に設定を行なっていく config と, X 上で マウスを使える xconfig がありますが, 最も一般的に使われていると思 われるのが,この menuconfig です.
使い方は,コンソール上や X 上なら kterm などで,/usr/src/linux に移動
し, root で make menuconfig を実行し,Main Menu から各パラメータ
を設定します.
/usr/src/linux は,/usr/src/linux<バージョン番号> のリンクになっています.
~$ cd /usr/src/linux ~$ su Password: ~# make menuconfig
インストール後に一度 make menuconfig を実行しておくと, 様々なプロ グラムをソースからコンパイルする時に出ると思われる,
/usr/include/linux/XXX.h: そのようなファイルやディレクトリはありません /usr/include/asm/XXX.h: そのようなファイルやディレクトリはありません
といったエラーを回避できますので,これはインストール後のお約束のような
ものだと考えて, 実行しておくことをお勧めします.
なぜ Plamo では,こんな面倒なことをしなければならないの? という疑問を お持ちの方は, [plamo:21762] をご覧になってください.
注意しなければならないのは,kernel 付属のオリジナルコンフィグレーショ ンファイルは, /usr/src/linux/arch/<i386 など>/defconfig であり,plamo インストール時の kernel のコンフィグレーションファイルは, /boot/config として保存されています.両者は内容に違いがあります. (<i386 など> はマシンによって変わります.i386 は Intel 社の 32 ビットマ イクロプロセッサ( MPU ) です.)
make menuconfig(その他も同じですが)は, /usr/src/linux/.config が存在しない場合, /usr/src/linux/arch/<i386 など>/defconfig を参照するよう になっていますので,カーネルの再構築時に /boot/config を読み込まず に make menuconfig を実行して再構築を行なうと, plamo をインストー ル後に認識されていたものが認識されない現象が起こったりします.
/boot/config を読み込むには,make menuconfig の Main Menu の下から二番目の,
Load an Alternate Configuration File
を選択し,ファイル名を入力するダイアログに,
/boot/config
と入力します.
この件に関して追加情報などありましたら、以下にどうぞ;