・jmtpfsとFDclone
Nexus 7のようなMTPデバイスにデータを送るためには、 gmtpのような専用ツールを使うことも可能だが、 FUSE経由でMTPデバイスをマウントして、 通常のファイルシステムのように使う方法もある。
後者の例としてmtpfsというのが開発されていたものの、 手元で試したかぎりではMTPデバイスを正しくマウントできなかった。
そのため、gmtpにパッチをあてて使ってたのだけど、最近、 jmtpfsというのを見つけた。
これが結構優れもので、jmtpfs ~/Mtp とかすれば、 Nexus 7の内蔵ストレージが直接 ~/Mtp 以下に見えるようになる。 ただし、Nexus 7の内蔵ストレージの文字コードはUTF-8で、 PlamoなデフォルトはEUC-JPだから、 どこかで文字コードを変換してやらないといけない。 コマンドラインでなら何とかなりそうだけど、 スクリプトを書くのも面倒だ。。。
そんな時に思い出したのが、FDcloneの持っているディレクトリ単位で 文字コードを指定できる機能。具体的には ~/.fd2rc あたりで
# directories on which Kanji code in filename is UTF-8 # Default: none UTF8PATH="~/Mtp"
なんて指定をしてやれば、FDclone経由で ~/Mtp にアクセスすると、 そのディレクトリ以下では文字コードがUTF-8であると判断して、ファイル名も正しく表示してくれるし、 そのディレクトリ以下にEUC-JPなファイル名を送れば自動的にUTF-8にしてくれる。
最近のアプリだと「UTF-8さえサポートしておけばOK」みたいな風潮があるけど、 FDcloneのこの機能には、かっての文字コードが統一されていなかった時代から 使われていたソフトウェアの矜持を感じる気がする。