diary/Kojima

・民主党

個人的には、リバタリアン的な主義で特に支持政党のない無党派層だけど、 ここ数日の鳩山政権の状況を見ていると、なかなか凄まじいものがあるなぁ。

社民党がさっさと沈みゆく泥舟から逃げだしたかと思えば、 民主党内でも参議院から鳩山下しの大合唱で、最終的に小沢幹事長に一任になったとか。

まぁ、国会議員にとっては選挙で当選することが存在理由だから、 自分が当選するためにはあらゆる方策を弄していくのは仕方ないところだろうけど、 歓呼の声で迎えられた代表・総理が、 1年もたたないうちに、身内からも非難轟々というのは厳しいところだろうなぁ。

確か、麻生前総理が、総理大臣という立場には 「どす黒いまでの孤独に耐えきれるだけの体力、精神力がいる」と発言していたけど、 鳩山首相もこの言葉を、今、文字通り、身に染みて感じているのだろうなぁ。

# 「宇宙人」な首相だけに何も感じてないという可能性も否定できないが(W

個人的には、麻生前首相は発言も態度も軽率であまり関心は無かったのだけど、 この「どす黒いまでの孤独」という表現だけで、 未来にまで名前を残す可能性があるかも知れないくらいに評価していたり(笑

たまたま最近、塩野七生さんの「わが友マキァヴェッリ」が文庫化されたのを読んで、 それに刺激されて同氏の「マキァヴェッリ語録」を読み直していたら、 いかにも現在の鳩山首相にふさわしい一節があったので引用。

「人を率いていくほどの者ならば、常に考慮しておくべきことの一つは、
人の恨みは悪行からだけでなく善行からも生れるということである。

心からの善意で為されたことが、しばしば結果としては悪を生み、
それによって人の恨みを買うことが少なくないからである。 

このような善行は、まったく、善意によってそれを為したものの、
仇によってしか返ってこな いものだ。」

心からの善意によって「国外、最低でも県外」といっていた普天間問題が、 結局、辺野古に戻ることでいかに沖縄人の恨みを買ったかを考えると、 500年前のマキァヴェッリの指摘の超時代性に感心すると共に、 麻生前総理の語った「どす黒いまでの孤独」はマキァヴェッリに通底するものがあると感じる今日このごろ。。



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:42