・KDE-4.1.4 on Plamo-4.51
ここしばらくイジっていたものをβ3としてアナウンス. 今回は結構マジメにKDEをイジったので,KDE回りの改善はかなり進んだはず。
テストを兼ねて,手元のマシンもKDE環境で使っているけど, KDEはビジュアルな機能とかはGNOMEよりも進んでいるものの, 多国語対応という面では劣っている感じ. GNOMEのRhythmboxでは問題なく扱える, 日本語のタイトル(EUC)やタグファイル(UTF8)をもつmp3ファイルが, KDEのjukとかAmarokではきちんと扱えないのは何だかなぁ,,という感じ.
Windows の世界から流れてくるファイル名が日本語のアーカイブファイルも, GNOMEの書庫マネージャ(file-roller)やXfceのxarchiverだと問題なく展開できるけど, KDEの Ark だと日本語が壊れて扱えなかったりとイマイチ.
このあたり,世界中に開発者が散らばっているGNOMEに対して 比較的ヨーロッパの開発者が中心になっているKDEとの差になるのかも知れない.
ディストリビュータ的に言えば,必要なソフトがあちこちに散らばっていて, 集めて回るだけでも大変な GNOME に対して, KDE は必要なソフトはまとめてリリースしてくれるから助かるのだけど, その分,地域性の高い機能に対する意識は低いのかも知れない.
OSSの理念的には,我々,アジア系の言語を使っているユーザが声をあげて修正していくべきものではあるものの, KDEの規模になると構造が大規模で複雑で知らないといけない知識も多すぎて, ちょっとイジってみた程度の人間が手を出せる世界でないことも事実.
「ドキュメントは揃っているよ」と言われそうだが, 内部がどういう構造になっているかを理解するだけでも大変そうだし, ビルドシステムの cmake からして独自だし,そもそも C++ はよく分からんし(苦笑
エンドユーザーのレベルとしては,KDE でイマイチな部分は GNOME なり Xfce から 借りてきて誤魔化すくらいになってしまうのだけど,まぁ,それも OSS の一つのありかたとしておこう.