・CPIとOOXML
MSがISO標準のFast track化を目指していたOOXMLの仕様がFast Trackに乗れな かったのは数日前のニュースになっていたけど,そこでOOXMLに投票した国と CPIの間には関係がありそうだ,という レポートがslashdot.orgで 紹介されていた.
CPI(Corruption Perception Index)というのはその国の汚職の状況を指標化し た数字で,フィンランドやアイスランドといった北欧諸国が最も高く,ハイチ, ミャンマー,イラクといった政情不安定な国が最も低い.
これによると,OOXMLに賛成票(approval)を投じたのはCPIが低い(平均以下)の国に 多い,というのはF検定で7.3%の水準で有意だとか.
まぁ,有意性があったからといって,その手の国々の投票が買収されたものだ とは言えないけど(IT技術は発展途上だから,国際的な大企業のサポートを期待 して投票した,みたいな話もできそうだし),ここ一ヶ月ほどの間にあわただし く投票権を得た国々が揃って賛成票を投じているところを見ると,裏で何が行 なわれていたかは推測に難くないところ.
まぁ,Fast Track化は失敗したけど,投票に付されたコメント等を反映した上 で再度委員会に諮って,という方法はあるわけだから,また「なりふり構って られないか」的行動が見られそうだな.