・最近読んだ本
2月の下旬から,「修論のチェック + 修正」x3 +「評価票の作成」x3 +「修論 発表会」+「送別会」+「消防団の旅行」+「実家の青色申告」+「自分の確定申告」+「linet.gr.jp のネームサーバの変更」+「消防団の引き継ぎ」みたいな連続 コンポをくらって KO 状態だったので,ずいぶん間が空いてしまった..
とりあえず最近読んだ本(マンガ :-)の紹介あたりからリハビリを.
「新・旭日の艦隊」でシリアス系原作の持ち味を活かしながら,イマ風のノリ に仕上げた作者のオリジナル物なので,期待を込めて1,2巻をまとめ買いしたものの, 正直イマイチな感じ.
前作の大艦巨砲主義な世界からうって変って,巨大人型ロボットの格闘戦を描 きたかったのは分かるのだけど,そのための世界設定に無理がありすぎな感じ.
「古代先史文明の遺産」みたいなのが出てくるだけでもちょっとゲンナリなの に,航空機の類いが発達していないことを理由づけるためだと思う古代文明が 残した大陸間を結ぶ橋なんてのも,いくらなんでもコジつけすぎだろう,とい う印象.
「架空戦史もの」分野の前作を踏まえて,同じような設定でオリジナル物を, という方針は分からなくはないけど,原作の縛りが無い部分,世界設定が奔放 にすぎてしまって,読んでいて共感を感じられなかった印象.多分,続きは買わないだろうなぁ..
単行本(5巻くらい出てたか?)でも読んでたんだけど,今回改めて愛蔵版ということで 2分冊にまとめ直したそうなので再読.
改めて「うまいなぁ..」と思うのと,以前の単行本に入ってなかったのか, 初見の作品がいくつもあったのにちょっとびっくり.
川原由美子は,私が高校生ぐらいのころから「KNOCK!」や「すくらんぶるゲー ム」のあたりをリアルタイムで読んでいて,当時から結構好きだったのだけど, 「観用少女」あたりになると,その緻密な表現や短編の中に埋め込まれた世界 からして「マンガ」や「コミック」という枠では括れない「映像詩」「イラス ト詩」を読んだような印象.作者自身,昔から「女の子を描くのが好き」と広 言していたけど,それが「観用少女(プランツ)」という存在に見事にマッチし たなぁ,,という感じ.
愛蔵版は大判のハードカバー & カラーページ多数なので,製本の都合上かペー ジがうまくめくれないのはイマイチだけど,読んでいて「匂い」を感じるよう なマンガは珍しい気がする.