・暑い、、、

まだ梅雨は明けてないはずだけど、ここしばらくは晴れて暑い日が続いています。明日くらいから雨になるらしいけど、そろそろ一雨欲しい感じ。そういえば、20年くらい前(もうそんなになるのか、、^^;)、京都で下宿していたころも、祇園さんのコンチキチンが鳴り出してから大文字の送り火までの間は、まとわりついてきて息苦しいような暑さだったなぁ。。

うちの回りは水田が多いので夜になると多少は涼しくなるのだけれど、開発用の Athlon マシンを動かしていると部屋の温度は数度高くなる気がする今日このごろ、、

・最近読んだ本

「万人に語りかけるブッダ 〜「スッタニパータ」をよむ〜」 雲井昭善/NHK ライブラリ

「スッタニパータ」とは「経集」と呼ばれる最古層に属する仏教経典の謂。中国や日本に伝わった大乗仏教からは「小乗」としてけなされていた南方仏教が伝えていた経典で、後世の仏教教学が反映していない分、ブッダの発した生の言葉に近いと考えられているもの。

これらの邦訳そのものは「ブッダの言葉」(岩波文庫)や「ダンマパダの教え」(筑摩書房)などで読んだことあるのだけど、NHKラジオの「宗教の時間」で話された解説付きで読んでみるとまたいろいろと発見があったり。

でも、大乗仏教の仏陀に対する神秘化を払って、実際にブッダの語った言葉を読むと、そこには奇跡も神秘もなく、実践や倫理まで含んだ哲学という印象。

このあたり、キリスト教神学の影響が比較的少ないマルコ福音書を中心に、ガリラヤの地の塩とされた人々の間で生きたイエスの姿や言葉を描きだした田川健三氏の著作(例えば「イエスという男」)あたりとも通底するものがありそう。

仏教にしろキリスト教にしろ、最初は教祖の人間的な魅力だけでまとまっていたものが、教祖の死後、より広い範囲に布教していくための方策として教祖の神秘化、超人化が行われて行き、次第にそっちの方が教えの中心になっていくのだろうなぁ。



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41