diary/Kojima

・bye bye /dev/hda ?

最近のLinuxでは,ATA/SATA を統合したlibata経由でハードディスクを処理す るようになっているのだけど,これを使うと,従来は/dev/hdaとして見えてい たHDDが/dev/sdaに,/dev/hdcとして見えていたCD/DVDドライブが/dev/sr0とし て見えるようになるみたい.

考えてみると/dev/hd[abcd]というのはPC互換機のハードウェアを前提にした慣 例であって,本来のUNIXではハードディスクは全て統一の通し番号で管理され ていたと思うので,/dev/sdX で統一するのが正しいデザインである気はするの だけど,今までの十数年,/dev/hdXの世界で生きてきた人間には,新しいフレー ムワークを簡単には受け入れにくいところ.

Linuxの場合はPC互換機上で育ってきたから,PC互換機のパーティションテーブ ルのデザインを引き継ぐのは互換性の観点では重要だったとは思うけど,PC互 換機のパーティションテーブルの設計自体が最近のハードウェアにおいては盲 腸のような存在になっていることも事実なので,そろそろ新しいフレームワー クに移行すべき時期なのかも知れんなぁ.

さらに言うと,IDE自体もSCSIプロトコルを元にしたATAPIの仕様に置きかえら れて,最近のHDDやCD/DVDドライブはATAPIというSCSIコマンドのサブセットで 動いているから,libataで統合する方がすっきりするのも事実だろうな.

まぁ,Plamoのインストーラ的には/dev/hdaXも/dev/sdXも同等に扱っているの で,特に変更しなくても新しいフレームワークに移行できるとは思うし(CD回り の設定は要変更かな?),grub的にもハードディスクの区別が無くなる方が誤認 識は減るように思うのだけど, Linuxが認識するSATA/IDEの順番とBIOSレベル で認識される順番とが一致しているかどうかは悩ましいところではあるな.

# 多分にマザーボード/BIOSに依存しそうな気がする

しかし,最近ではHDDを接続するためのインターフェースとしてはほとんど見か けることがなくなったSCSIの仕様が,libataみたいな形で復活してくるという のは,皮肉というか歴史の妙味という気がするなぁ..



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41