diary/Kojima/2016-08-21
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[[diary/Kojima]]
・「ガールズ&パンツァー」の魅力(その6)
ここまであれこれ書き連ねてきたけれど,「ガルパン」の魅力...
本質的には「プラモの戦争ゴッコ」に尽きると思ふ.
「ガルパン」が描こうとしているのは,リアルな「戦争」では...
プラモの戦車を戦わせる「戦争ゴッコ」の世界.
「戦争ゴッコ」だから,ミニスカで長髪の女の子たちが軽々と...
直撃弾を食らって大破しても,乗員はメガネが壊れるくらいの...
大破した戦車も,一晩徹夜で整備すれば翌日には復活できてし...
プラモの世界では背景になる「ジオラマ」が重要だから,
「大洗」という実在の土地を選んで,何度もロケハンして市街...
その世界に戦車を走らせる.
それはまさに,ジオラマの背景にプラモの戦車を置いて,
想像の世界で互いに戦わせる「戦争ゴッコ」の世界なんだろう.
プラモのジオラマだとある瞬間を切り取ることしかできないけ...
アニメの世界なら「IV号戦車の主砲ではマチルダIIの正面装甲...
回り込んで側面からの零距離射撃ならば突破できる」とか,
「ファイアフライの装填速度なら,一撃をやり過すことができ...
「回り込んで0.5秒でも停止狙撃できればティーガーの弱点を突...
等々,戦車マニアの妄想を実際の画面に描き出すことができる.
また登場するキャラたちも,
ジオラマに配置されるフィギュア同様,
敵キャラはパターン化したジョンブルやヤンキー,イワン、ク...
内面にさまざまな葛藤を抱えたリアルな人間としてではなく,
親友や仲間,学校のために戦う,
極端なまでに理想化された女子高生として描かれる.
それはいわばプラモのジオラマをアニメの中に封じ込めた「箱...
「ガルパン」のストーリーは,
主人公を始めとする登場人物たちが,
どんな逆境に晒されても仲間を信じ,前を向いて歩み続け,
戦力的にはとても勝ちめのない相手に,
創意工夫と仲間への信頼で立てた作戦で立ち向かっていく.
そういう理想主義すぎるお話は,
世故に長けてしまった私たちからすると,
「現実世界」の延長としては,
青くさくてとても見ていられない.
しかし,「現実世界」から切り離された「ガルパン」の「箱庭...
主人公たちの「ひたむき」で「健気」で「真っ直ぐ」な生き様が
そのまま素直に受け入れられて,ただただまぶしく,心地よい.
その世界は,観客である私が生きている「現実世界」と今は隔...
かっては自分も生きたことがある,
何の見返りも期待せず,友を信じ,仲間と助けあうことができ...
「打算」や「駆け引き」なんて言葉は存在せず,自分の信じる...
クラスメイトや部活の仲間たちと共に追求できた世界.
大人になってしまってから追憶すると,
両親や学校に守られていた中学,高校の部活動や学園祭って,
まさに「現実世界」から切り離された「箱庭世界」だったよ...
観客各自に,かって自分が経験したことのある「箱庭世界」を,
「戦車の描写」といった「小さなホント」にとことんこだわっ...
青くさいほど直球の王道ストーリーに没入させることに成功し...
私を含めたいい年の「おじさん」たちが,
心の奥底に眠らせていた「箱庭世界に生きていた自分」を「ガ...
主人公たちの「ひたむき」で「健気」で「真っ直ぐ」な生き様...
今の自分が生きている「平凡」で「退屈」で「打算的」な「現...
だからこそ「現実世界」に打ちのめされて疲れた時には「ガル...
何度も劇場に足を運ぶことになる.
「ガルパンおじさん」の言う「ガルパンはいいぞ!」の背景には,
こういう複雑な事情が存在しているのだろう,というのが,
とりあえず自分自身の内面を分析してみた結論(一応、完)
- 8月中にもう一回くらい立川に行って終りかな、、と思ってい...
#comment
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・「ガールズ&パンツァー」の魅力(その6)
ここまであれこれ書き連ねてきたけれど,「ガルパン」の魅力...
本質的には「プラモの戦争ゴッコ」に尽きると思ふ.
「ガルパン」が描こうとしているのは,リアルな「戦争」では...
プラモの戦車を戦わせる「戦争ゴッコ」の世界.
「戦争ゴッコ」だから,ミニスカで長髪の女の子たちが軽々と...
直撃弾を食らって大破しても,乗員はメガネが壊れるくらいの...
大破した戦車も,一晩徹夜で整備すれば翌日には復活できてし...
プラモの世界では背景になる「ジオラマ」が重要だから,
「大洗」という実在の土地を選んで,何度もロケハンして市街...
その世界に戦車を走らせる.
それはまさに,ジオラマの背景にプラモの戦車を置いて,
想像の世界で互いに戦わせる「戦争ゴッコ」の世界なんだろう.
プラモのジオラマだとある瞬間を切り取ることしかできないけ...
アニメの世界なら「IV号戦車の主砲ではマチルダIIの正面装甲...
回り込んで側面からの零距離射撃ならば突破できる」とか,
「ファイアフライの装填速度なら,一撃をやり過すことができ...
「回り込んで0.5秒でも停止狙撃できればティーガーの弱点を突...
等々,戦車マニアの妄想を実際の画面に描き出すことができる.
また登場するキャラたちも,
ジオラマに配置されるフィギュア同様,
敵キャラはパターン化したジョンブルやヤンキー,イワン、ク...
内面にさまざまな葛藤を抱えたリアルな人間としてではなく,
親友や仲間,学校のために戦う,
極端なまでに理想化された女子高生として描かれる.
それはいわばプラモのジオラマをアニメの中に封じ込めた「箱...
「ガルパン」のストーリーは,
主人公を始めとする登場人物たちが,
どんな逆境に晒されても仲間を信じ,前を向いて歩み続け,
戦力的にはとても勝ちめのない相手に,
創意工夫と仲間への信頼で立てた作戦で立ち向かっていく.
そういう理想主義すぎるお話は,
世故に長けてしまった私たちからすると,
「現実世界」の延長としては,
青くさくてとても見ていられない.
しかし,「現実世界」から切り離された「ガルパン」の「箱庭...
主人公たちの「ひたむき」で「健気」で「真っ直ぐ」な生き様が
そのまま素直に受け入れられて,ただただまぶしく,心地よい.
その世界は,観客である私が生きている「現実世界」と今は隔...
かっては自分も生きたことがある,
何の見返りも期待せず,友を信じ,仲間と助けあうことができ...
「打算」や「駆け引き」なんて言葉は存在せず,自分の信じる...
クラスメイトや部活の仲間たちと共に追求できた世界.
大人になってしまってから追憶すると,
両親や学校に守られていた中学,高校の部活動や学園祭って,
まさに「現実世界」から切り離された「箱庭世界」だったよ...
観客各自に,かって自分が経験したことのある「箱庭世界」を,
「戦車の描写」といった「小さなホント」にとことんこだわっ...
青くさいほど直球の王道ストーリーに没入させることに成功し...
私を含めたいい年の「おじさん」たちが,
心の奥底に眠らせていた「箱庭世界に生きていた自分」を「ガ...
主人公たちの「ひたむき」で「健気」で「真っ直ぐ」な生き様...
今の自分が生きている「平凡」で「退屈」で「打算的」な「現...
だからこそ「現実世界」に打ちのめされて疲れた時には「ガル...
何度も劇場に足を運ぶことになる.
「ガルパンおじさん」の言う「ガルパンはいいぞ!」の背景には,
こういう複雑な事情が存在しているのだろう,というのが,
とりあえず自分自身の内面を分析してみた結論(一応、完)
- 8月中にもう一回くらい立川に行って終りかな、、と思ってい...
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