・Wine-1.0
過去15年くらい営々と開発が続いていた Wine が, ついに安定版(1.0)になったとか.
さっそく Plamo-4.5 のテスト環境でビルドしてみたけど, 思ったよりもちゃんと動くのでびっくり.
あまり手元には Windows のソフトが無いので, 公開されているサンプル版とかで試しただけだけど, 東方プロジェクトの「紅魔郷」「妖々夢」「永夜抄」あたりは, USB のゲームパッドもちゃんと動くし,フルスクリーンでやってもそれなりにゲームになる感じ.
キャプチャのために Window モードでやっているけど,フルスクリーンでもちゃんと動いた.
調子にのってあれこれ試したけど,残念ながら「萃夢想」はダメ(キー入力が取れない感じ), 「風神録」も "Unhandled exception" とか言われて起動しなかった.
kojima@xeon[~/Games]% wine ~/.wine/drive_c/Program\ Files/上海アリス幻樂団/東方風神録体験版/th10tr.exe fixme:mixer:ALSA_MixerInit No master control found on VirMIDI, disabling mixer fixme:win:EnumDisplayDevicesW ((null),0,0x33f948,0x00000000), stub! fixme:d3d:WineD3D_ChoosePixelFormat Add OpenGL context recreation support to SetDepthStencilSurface wine: Call from 0x7ee57370 to unimplemented function d3dx9_36.dll.D3DXCreateTexture, aborting wine: Unimplemented function d3dx9_36.dll.D3DXCreateTexture called at address 0x7ee57370 (thread 0009), starting debugger... Unhandled exception: unimplemented function d3dx9_36.dll.D3DXCreateTexture called in 32-bit code (0x7ee573e4). Register dump: CS:0073 SS:007b DS:007b ES:007b FS:0033 GS:003b EIP:7ee573e4 ESP:0033fbb0 EBP:0033fc24 EFLAGS:00000202( - 00 - - I1) EAX:7ee441c9 EBX:7eebb87c ECX:00000000 EDX:00000002 ESI:0033fc54 EDI:0033fbe4 Stack dump: 0x0033fbb0: 0033fc18 0033fc54 7ee5737e 0033fbd8 0x0033fbc0: 00000000 00000100 80000100 00000001 0x0033fbd0: 00000000 7ee57370 00000002 7e7ad700 0x0033fbe0: 7e7adf84 00000000 00000000 00000000 0x0033fbf0: 00000000 00000000 00000000 00000000 0x0033fc00: 00000000 00000000 00000000 00000000 Backtrace: =>1 0x7ee573e4 RaiseException+0x74(code=0x80000100, flags=0x1, nbargs=0x2, args=0x33fc4c) [/home/kojima/Wine/build/dlls/kernel32/except.c:84] in kernel32 (0x0033fc24) 2 0x7e7ad684 __wine_spec_unimplemented_stub+0x24(module=0x7e7ad700, function=0x7e7adf84) /home/kojima/Wine/build/dlls/winecrt0/stub.c:36] in d3dx9_36 (0x0033fc54) 3 0x7e7aaf3c __wine_stub_D3DXCreateTextureFromFileA() in d3dx9_36 (0x016c0028)
「花映塚」までは大丈夫みたいだから「風神録」でシステムを根本的に見直して, 最近のWindowsの機能を積極的に使い出したということかな.
ちょっと驚いたのはデモ版の初音ミクもちゃんと動いたこと.
MIDI 回りの設定をしてないから,東方プロジェクトの体験版では音がしなかったからダメかなと思ってたけど, vocaloid2 は人の声のデータは自前でサンプリングデータを持っているから,ちゃんと歌えるみたい.
一応、wine-1.0 をPlamo-4.5 用だけどパッケージ化もしてみたので, 興味ある人はこちらから 拾ってみてください.
以前の Wine では設定ファイルをあれこれイジったり, Windows からフォントやら dll やらを移植したりする必要があって面倒だったけど, 1.0 だとそのヘンは特に何もしなくてもそれなりに使える環境ができるのには感心. しばらく Google が協力してたけど,そのヘンで進歩が加速されたのかなぁ.
以前から,手元では Windows なしでもそれなりに困らない環境ができているので, Wine は「おお,○○が動いた,動いた」で満足して終ってしまいがちなのだけど, 今回は東方プロジェクトでしばらく遊べるかな(笑