diary/Kojima

・X11R7.1

とりあえず CLFS レベルの環境は構築できたので,その環境で X11R7.1 をビ ルドしようと四苦八苦.

昨日みつけた zlib がらみの問題は解決し処理ができるファイルはあるものの、特定のファイルを処理する際にxsltproc がSeg.Fault する 模様.gdb で追いかけたら,今度は xsltproc 内部で,ある構造体のメンバーを NULL で消去しようとしているような コードらしいので,さてどうしたものかと思案.

このレベルになると直し方は分らないので,古いバージョンで試してみるかとlibxslt-1.1.19 から libxslt-1.1.17 にバージョンダウンしてみると 問題となっていたファイルも無事処理できるようになった模様.改めて fc6 の SRPM とかを見てみても 1.1.17 になってるから,何かエンバグしていたのかな?

その次は app/rendercheck の configure が

./configure: line 2896: syntax error near unexpected token `RC,'
./configure: line 2896: `PKG_CHECK_MODULES(RC, xrender,'

みたいなエラーになる模様.確かに configure スクリプトには

# Checks for pkg-config packages
PKG_CHECK_MODULES(RC, xrender,
                  xrender_found_with_pkgconfig=yes,
                  xrender_found_with_pkgconfig=no)

何て部分があるからエラーになるのは分かるが,なぜこれが configure に入 るのか,,としばし探検.どうやら configure.ac にある

# Checks for pkg-config packages
PKG_CHECK_MODULES(RC, xrender,
                  [xrender_found_with_pkgconfig=yes],
                  [xrender_found_with_pkgconfig=no])

この部分が autoconf 等で展開されないようなのだけど,なぜ展開されないのかが分からない. 他のパッケージの configure.ac を見ても,フツーに PKG_CHECK_MODULES は使っているのに なぜかなぁ,,と首をひねることしばし..

半日くらい悩んでたのだけど,どうやら configure.ac の側ではなく,これを呼び出す autogen.sh の方の問題だった模様.PKG_CHECK_MODULES マクロを使っているパッケージの autogen.sh は autoreconf -v --install || exit 1 という一行で configure スクリプトを生成している けど,rendercheck の autogen.sh では

aclocal || exit 1
automake --foreign --add-missing || exit 1
autoconf || exit 1

となっている.この部分を autoreconf -v --install || exit 1 で置き替えたら,PKG_CHECK_MODULES の部分も

# Checks for pkg-config packages

if test "x$ac_cv_env_PKG_CONFIG_set" != "xset"; then
        if test -n "$ac_tool_prefix"; then
  # Extract the first word of "${ac_tool_prefix}pkg-config", so it can be a program name with args.
set dummy ${ac_tool_prefix}pkg-config; ac_word=$2

等に展開された模様.どうやら rendercheck が想定している autoconf は最近の バージョンではないみたいだなぁ.

とりあえず rendercheck の configure は通るようになったので,再度ビルドに挑戦中...


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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41