・雨上がりの一日。関東方面はずいぶん気温が高くなったらしいけど、関西圏は風が涼しく、気持ちいい一日だった。

・47氏の提起した著作権問題に関して最近思うこと。

昨今、東南アジアからの逆輸入 CD を規制する法案が成立し、それが国内版のある輸入洋楽CD にも適用されそうだということで騒いでいるけど、個人的には昨今の CD 売り上げの減少はレコード業界の努力不足に尽きると思う。

そもそも CD 1 枚が3000円前後するというのが昨今の物価水準からして高すぎると思う。私自身オーディオマニアで(今つかっているアンプもスピーカも自作だったり)昔からレコードや CD を買ってきたのだが、CD が売り出され始めたころ、LP が 2500 円で、CD が 3200 円くらいの値段になっていたけど、20年以上経った現在でも CD の価格が当時からそれほど下がっていないのは根本的におかしい。CD が出始めたころは、LP に比べて高音質で長寿命(若い人は知らないだろうけど、昔のレコードは針が音盤上の溝をなぞることで音をだしていたから、再生を繰り返しているとマジで擦り切れることがあった)だから、という付加価値に対して多少高めの価格を払ってもいいか、という気になっていたけど、LP に比べて製造コスト(LP の立派なジャケットに比べて CD のジャケットもどきの貧弱なこと)や流通コスト(LP大のものを傷をつけずに流通させるコストに比べて CD 大のものを流通させるコストは何分の一か)がはるかに安いにも関わらず、今だに 20年前の LP よりも高い価格を付けているというのはレコード業界の怠慢以外の何ものでもないだろう。

確かに CD が出始めたころは、デジタルマスタリング等に高価な機材が必要で、設備投資を回収するために単価を高くする必要もあったのだろうけど、昨今みたいに DTM が普及して、手もとの PC でマルチチャンネルなデジタルマスタリングができる時代になっても CD の値段が下がらないというのは絶対おかしいと思う。最近では CD-ROM がコンピュータ雑誌の付録に付いてくるし、そもそも食玩に CD を付けられるくらい低コストで作れるはずなのに、音楽 CD の値段だけが 20 年前とそれほど変わっていないというのは何か間違っているだろう。20年前に比べて、アーティストの印税がずっと良くなったという話も聞いたことがないしな :-P

まぁ、個人的には昨今の音楽業界で特に聞きたい楽曲も無いから、ここ数年はもっぱら秋葉原の同人ショップで同人音楽 CD を買う程度だけど、これらの同人 CD でも、知名度は別にして、音楽的にも音質的にも普通の CD に比べて何ら劣るところは無いように思う。この手の CD みたいに一枚 1500 円程度にまで価格が下がれば、違法コピー等で聞いて気に入った曲を CD で買い直すようになると思うのだが。やっぱり MP3 とかだと音が悪いし。

その意味で、47氏が主張していたようなコンテンツの製作者と消費者が、中間マージンで商売している仲介者を介することなく、ネットワーク経由で直接やりとりするビジネスモデルというのは検討に値するものだと思っている。


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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41