diary/Kojima/2004-08-08
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・立秋 いつの間にか暦の上では「立秋」ということで,今日からは「暑中お見舞い」 ではなく「残暑お見舞い」になるのだな.そう言えば日中の暑さや日射しの厳 しさはそれほど変らないものの,朝夕は割とすごしやすくなってきて,今日も 夜になるといい風が吹いている感じ.今日見てきたら,田んぼの稲もほぼ穂が 出たみたいだし,季節は確実に変っている気配. ・墓掃除のこと 今日は村の墓掃除に行ってきました.墓掃除というのは,お盆に向けて各戸の 墓を掃除すると共に,お地蔵さんや庚申さんといった村共有の場所を掃除する 行事です. 街の方では「○○霊園」といって分譲地風の墓所が多いようですが,ウチの回 りでは近くの山の中にそれぞれの家が墓地を持っています.確か柳田国男が, 日本人は伝統的に先祖の霊は村の近くの山に居て,そこから子孫を見守ってい る,云々と書いていたけど,そういう概念が今も色濃く残っている感じ.私が 小学生くらいのころはまだ土葬が行なわれていて,実際に穴を掘ってお棺を埋 めていたから,お墓参りの時とかに「そこを踏むと落ちるぞ」とかおどされて, ずいぶん怖い場所だった記憶があります. 最近は法律で全て火葬にすることになったし,10年くらい前には墓を整理して 「先祖代々の墓」みたいな形にまとめてしまったのでずいぶん明い感じにはなっ たのですが,やはり年に数回しか行かないところは独特の雰囲気がありますね. 今日で一応掃除も済んだから,後はお盆の墓参りと御詠歌あげくらいかな。 -妙心寺でお精霊迎えの行事をやっていたのでちょっとのぞいてきました。夜店がでて、このあたりの地域ではちょっとしたお祭的雰囲気になります。本堂のなかが見られる日でもあるのですが、本堂の天井には、狩野探幽(字間違ってないかな)の大壁画があるんですよ。あれはなかなかすごいです。お迎えの行事があって、大文字の送り火があって、ということはいま、京都の街は霊に満ちているんだ! -- [[なかたにちえ]] SIZE(10){2004-08-11 (水) 10:20:19} -日本の場合,8 月は「お盆」で先祖の霊が帰ってくる時期なのに加えて,広島・長崎の原爆や終戦記念日とかがあるから特に「霊」とか「他界」の問題は考えてしまいますね.自分が信じているかは別にしても,死後の世界が存在して,現世の善行,悪業に応じて死後にその正しい報いを受けるような世界観を信じる人は現世の行為に対しても何らかの歯止めがかかるような気がするなあ.「死んだら全て終り」だから「今さえ楽しければいい」という刹那的な世界観が最近のさまざまなモラル・ハザードを引き起しているような気はしないでもないところ.--[[kojima]]SIZE(10){2004-08-11 (水) 17:52:25} -階段の下とかトイレとか、家のなかから暗闇がなくなって、「おに」や「おばけ」がどこかにいってしまうと、不思議がなくなってなんか想像力が減退しちゃうかもしれないなぁと思います。イギリスの家だと「幽霊つき」のほうが価値があるとか、ほんとかなぁ、のさんに聞いてみないと。大文字の送り火も観光ショー的な面がとても強くなっていますが、うちのあたりからは右左2つの大文字が見えて、いつもよそから来る人よりは近隣の人が多い場所から見るのですが、大文字に向かって手を合わせる人の姿を見ると、やっぱりこれは「送り火」だと思いますね。「いま」だけじゃなくて、むかしから続いて「いま」があって、自分のあとにも続くものがあるって自然に思える暮らしはやっぱり大切だろうなぁと素朴に思う。 -- [[なかたにちえ]] SIZE(10){2004-08-11 (水) 23:10:33} -右,左両方見えるってのは良いですね.学生時代は大学の屋上で見てましたが... あまり近いと火を点ける所なんかも見えて拝む気分でもなくなりますね (妙法が近くでしたから). -- [[加藤泰文]] SIZE(10){2004-08-12 (木) 18:26:40} -5つ全部を見ることができるポイントがあると聞いたことはある(船岡山だっけ)のですが、これはどうも怪しいのではないかと思う。いずれにしろ移動しなければ見えないから、山の上で人がいっぱいだと方向がわからなくなるのね。妙法は工繊大学に行った時に、おおここにあるのか!って感じで、舟形は北大路通りを歩いていた時に、これもおお、ここか!って(笑)鳥居形だけはちょいと方向違いね。嵐山の湯豆腐屋さんの2階の窓から真正面に鳥居が見えてびっくりしたことがありました。 -- [[なかたにちえ]] SIZE(10){2004-08-13 (金) 20:50:29} #comment
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・立秋 いつの間にか暦の上では「立秋」ということで,今日からは「暑中お見舞い」 ではなく「残暑お見舞い」になるのだな.そう言えば日中の暑さや日射しの厳 しさはそれほど変らないものの,朝夕は割とすごしやすくなってきて,今日も 夜になるといい風が吹いている感じ.今日見てきたら,田んぼの稲もほぼ穂が 出たみたいだし,季節は確実に変っている気配. ・墓掃除のこと 今日は村の墓掃除に行ってきました.墓掃除というのは,お盆に向けて各戸の 墓を掃除すると共に,お地蔵さんや庚申さんといった村共有の場所を掃除する 行事です. 街の方では「○○霊園」といって分譲地風の墓所が多いようですが,ウチの回 りでは近くの山の中にそれぞれの家が墓地を持っています.確か柳田国男が, 日本人は伝統的に先祖の霊は村の近くの山に居て,そこから子孫を見守ってい る,云々と書いていたけど,そういう概念が今も色濃く残っている感じ.私が 小学生くらいのころはまだ土葬が行なわれていて,実際に穴を掘ってお棺を埋 めていたから,お墓参りの時とかに「そこを踏むと落ちるぞ」とかおどされて, ずいぶん怖い場所だった記憶があります. 最近は法律で全て火葬にすることになったし,10年くらい前には墓を整理して 「先祖代々の墓」みたいな形にまとめてしまったのでずいぶん明い感じにはなっ たのですが,やはり年に数回しか行かないところは独特の雰囲気がありますね. 今日で一応掃除も済んだから,後はお盆の墓参りと御詠歌あげくらいかな。 -妙心寺でお精霊迎えの行事をやっていたのでちょっとのぞいてきました。夜店がでて、このあたりの地域ではちょっとしたお祭的雰囲気になります。本堂のなかが見られる日でもあるのですが、本堂の天井には、狩野探幽(字間違ってないかな)の大壁画があるんですよ。あれはなかなかすごいです。お迎えの行事があって、大文字の送り火があって、ということはいま、京都の街は霊に満ちているんだ! -- [[なかたにちえ]] SIZE(10){2004-08-11 (水) 10:20:19} -日本の場合,8 月は「お盆」で先祖の霊が帰ってくる時期なのに加えて,広島・長崎の原爆や終戦記念日とかがあるから特に「霊」とか「他界」の問題は考えてしまいますね.自分が信じているかは別にしても,死後の世界が存在して,現世の善行,悪業に応じて死後にその正しい報いを受けるような世界観を信じる人は現世の行為に対しても何らかの歯止めがかかるような気がするなあ.「死んだら全て終り」だから「今さえ楽しければいい」という刹那的な世界観が最近のさまざまなモラル・ハザードを引き起しているような気はしないでもないところ.--[[kojima]]SIZE(10){2004-08-11 (水) 17:52:25} -階段の下とかトイレとか、家のなかから暗闇がなくなって、「おに」や「おばけ」がどこかにいってしまうと、不思議がなくなってなんか想像力が減退しちゃうかもしれないなぁと思います。イギリスの家だと「幽霊つき」のほうが価値があるとか、ほんとかなぁ、のさんに聞いてみないと。大文字の送り火も観光ショー的な面がとても強くなっていますが、うちのあたりからは右左2つの大文字が見えて、いつもよそから来る人よりは近隣の人が多い場所から見るのですが、大文字に向かって手を合わせる人の姿を見ると、やっぱりこれは「送り火」だと思いますね。「いま」だけじゃなくて、むかしから続いて「いま」があって、自分のあとにも続くものがあるって自然に思える暮らしはやっぱり大切だろうなぁと素朴に思う。 -- [[なかたにちえ]] SIZE(10){2004-08-11 (水) 23:10:33} -右,左両方見えるってのは良いですね.学生時代は大学の屋上で見てましたが... あまり近いと火を点ける所なんかも見えて拝む気分でもなくなりますね (妙法が近くでしたから). -- [[加藤泰文]] SIZE(10){2004-08-12 (木) 18:26:40} -5つ全部を見ることができるポイントがあると聞いたことはある(船岡山だっけ)のですが、これはどうも怪しいのではないかと思う。いずれにしろ移動しなければ見えないから、山の上で人がいっぱいだと方向がわからなくなるのね。妙法は工繊大学に行った時に、おおここにあるのか!って感じで、舟形は北大路通りを歩いていた時に、これもおお、ここか!って(笑)鳥居形だけはちょいと方向違いね。嵐山の湯豆腐屋さんの2階の窓から真正面に鳥居が見えてびっくりしたことがありました。 -- [[なかたにちえ]] SIZE(10){2004-08-13 (金) 20:50:29} #comment
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