FAQ-4.2/21
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#navi(FAQ-4.2) カテゴリー: システム管理 * 見慣れないサービスが入っています (UDEV・D-Bus・HAL・howlとは?) [#fc1a1d53] RIGHT:2006-05-25 (木) 16:33:59投稿 RIGHT:登録者: jado ---- Plamo-4.2では、システムのUDEV化に伴って、GNOMEでのプラグ&プレイ機能が強化されています。 このため、これをサポートするためのサービスがいくつか追加されています。 ***注 [#zd68a3b6] Plamo-4.2 標準の HAL は、HotPlug イベントをうまく受け取れないという不具合が報告されています。 Plamo-4.21では修正されていますが、Plamo-4.2をお使いの方は、以下をお試しください。 -以下の4パッケージを入れ換える(removepkg後installpkgする。ただし、udevをremovepkgした後installpkgする前にOSが再起動してしまうと起動不能になるので注意!) --ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-4.2/plamo/a/udev-092-i386-P4.tgz --ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-4.2/plamo/a/murasaki-0.8.10-i386-P7.tgz --ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-4.2/plamo/d/hal-0.5.6-i386-P2.tgz -/etc/modules.conf にある、以下の行をコメントアウトする(above 行の先頭に # を書き込む) # for udev above sd_mod sr_mod sg -root権限で以下を実行し、モジュール設定を更新する # depmod -a # generate-modprobe.conf > /etc/modprobe.conf -複数のUSBデバイスを挿すなどのケースでは、カーネルを再構築して以下をモジュール化した方が調子がいい場合があります(SCSI HDDから起動しているケースでは使えないので注意) --sd_mod (Device Drivers→SCSI device support→SCSI disk support) --sr_mod (Device Drivers→SCSI device support→SCSI CDROM support) **UDEV(udevd) [#n1b5ddfd] カーネルのHotPlug機能と連携して、デバイスノードを動的に生成する仕掛けです。 ただし、Plamo-4.2で標準のHotPlugエージェントであるmurasakiとは、独立して動作します(つまり、HotPlugによるモジュールの挿抜機能等を無効にしても、UDEVは動作します)。 ここで挙げたサービスのうち、これのみは Plamo-4.2 において必須の機能です。 設定は、/etc/udev 以下にあります。 ほとんどは、HotPlugイベントで指示されたデバイス名と、実際のデバイスファイルとの関係や、これらのパーミッション等の定義です。 システムの状態が変化してHotPlugイベントが起きると、カーネルは HotPlug イベントを発生させ、udevdがこれを直接受け取ります(※)。 murasaki等の、他のHotPlugエージェントが使われている場合は、udevd がこれらにイベントを渡す仕掛けになっています。 > ※備考 > > Fedora4等の古いUDEVシステムでは、標準のHotPlugエージェントと並行して動作するudev用HotPlugエージェントを用いて情報が渡っていました。 > > 現在は、HotPlugイベント処理のUDEVへの一元化が進んでいる段階です。一部の先進的なディストリビューションの中には、従来のHotPlugエージェントを廃止し、全てのルールを UDEV の設定ファイルに記述することで HotPlug イベントを取り扱おうとしているものも出始めています。 > > udevd が従来の HotPlug エージェントを呼び出しているのは、UDEV への一元化が完了するまでの過渡的な措置であるともいえます。 **HAL(hald) [#oe3fa2ea] Hardware Abstraction Layer の略で、システムの情報を一元管理する仕組みです。 haldというデーモンが常駐し、ハードウェア構成やシステムの状態を管理しています。 USBデバイスの挿抜等でハードウェアの状態が変化した場合、カーネルが発生する HotPlug イベントと、UDEVのデバイスノード情報を、udevd から受け取ることで、hald はその変化を検出し、適切な支援を行ないます。 例えば、ストレージデバイスを接続した場合、/media 以下にマウントポイントが作られ、/etc/fstab に登録されますが、これは HAL のデフォルト動作として定義されているものです。 UDEVとHALがどのように連携しているのか、実際の設定がどうなっているのかに興味がある方は、 -http://wiki.flowernet.gr.jp/?UdhHowto を参照してください。 設定は、/usr/share/hal/fdi および /usr/etc/hal/fdi にあります。 ユーザが設定を追加する場合は、/usr/etc 以下に置くことが想定されています。 設定ファイルは XMLベースでやや難解ですが、/usr/share/doc/hal-*/spec 以下のマニュアルにヒントがあります。 GNOMEは、hald から情報を受け取ることで、プラグ&プレイ機能を実現しています。 Afterstep環境等で、この機能が不要な場合は、HALを起動しないようにするか、パッケージ自体を削除するかして、HALを無効化してもかまいません。 HALを起動しないようにする場合は、 # chmod a-x /etc/rc.d/init.d/hal としてください。 **D-Bus(dbus-daemon) [#b08f0ec0] いわゆるメッセージバスと呼ばれるサービスです。 hald がプロセス間通信の手段として使用しますので、HAL を用いる場合には必須です。 GNOMEの一部機能でも使われている場合がありますが、Plamo版のパッケージでは今のところ使用していませんので、純粋に HAL のみが依存すると考えていただいて構いません。 設定は /usr/etc/dbus-1 以下にありますが、ユーザがここを触ることはまずありません。 HALを使わない場合は、HALと同様に止めたり削除したりしても大丈夫です。 D-Busを起動しないようにする場合は、 # chmod a-x /etc/rc.d/init.d/dbus としてください。 **howl(mDNSResponder・nifd) [#tfd46cca] Apple の MacOS で利用できる Rendezvous と互換性のある、mDNS(マルチキャストDNS)ディスカバリサービスと、IP自動設定機能を提供するものです。 Plamoでは、前者の mDNSディスカバリサービスのみが利用できます。 mDNSResponderが主デーモンで、nifdは、ネットワークインターフェースの状態変化を監視してmDNSResponderに知らせる機能を持っています。 設定は、/etc/howl/mDNSResponder.conf です。 自ホストが外部(LAN内)に提供しているサービスをこのファイルに登録して、mDNSResponder を起動しておくと、mDNSディスカバリの問い合わせに対して提供サービスを返答します。 デフォルトでは、FTPサービスの情報のみを返答するように設定しています。 GNOMEの「ネットワーク・サーバ」ウインドウでは、mDNSディスカバリメッセージに返答したホストのサービスを表示するしかけになっています(これ自体は Samba ネットワークにも対応していますが、Plamo版では有効になっていません)。 howlの機能は、上記3つおよびGNOMEとは完全に独立していますので、不要であれば止めてもまったく影響はありません。 ただし、クライアントライブラリをGNOMEがリンクしていますので、GNOMEをインストールしている場合、使わない場合でもパッケージの削除はしないでください。 howlを起動しないようにする場合は、 # chmod a-x /etc/rc.d/init.d/howl としてください。 ---- この件に関して追加情報などありましたら、以下にどうぞ; #comment #navi(FAQ-4.2)
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#navi(FAQ-4.2) カテゴリー: システム管理 * 見慣れないサービスが入っています (UDEV・D-Bus・HAL・howlとは?) [#fc1a1d53] RIGHT:2006-05-25 (木) 16:33:59投稿 RIGHT:登録者: jado ---- Plamo-4.2では、システムのUDEV化に伴って、GNOMEでのプラグ&プレイ機能が強化されています。 このため、これをサポートするためのサービスがいくつか追加されています。 ***注 [#zd68a3b6] Plamo-4.2 標準の HAL は、HotPlug イベントをうまく受け取れないという不具合が報告されています。 Plamo-4.21では修正されていますが、Plamo-4.2をお使いの方は、以下をお試しください。 -以下の4パッケージを入れ換える(removepkg後installpkgする。ただし、udevをremovepkgした後installpkgする前にOSが再起動してしまうと起動不能になるので注意!) --ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-4.2/plamo/a/udev-092-i386-P4.tgz --ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-4.2/plamo/a/murasaki-0.8.10-i386-P7.tgz --ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-4.2/plamo/d/hal-0.5.6-i386-P2.tgz -/etc/modules.conf にある、以下の行をコメントアウトする(above 行の先頭に # を書き込む) # for udev above sd_mod sr_mod sg -root権限で以下を実行し、モジュール設定を更新する # depmod -a # generate-modprobe.conf > /etc/modprobe.conf -複数のUSBデバイスを挿すなどのケースでは、カーネルを再構築して以下をモジュール化した方が調子がいい場合があります(SCSI HDDから起動しているケースでは使えないので注意) --sd_mod (Device Drivers→SCSI device support→SCSI disk support) --sr_mod (Device Drivers→SCSI device support→SCSI CDROM support) **UDEV(udevd) [#n1b5ddfd] カーネルのHotPlug機能と連携して、デバイスノードを動的に生成する仕掛けです。 ただし、Plamo-4.2で標準のHotPlugエージェントであるmurasakiとは、独立して動作します(つまり、HotPlugによるモジュールの挿抜機能等を無効にしても、UDEVは動作します)。 ここで挙げたサービスのうち、これのみは Plamo-4.2 において必須の機能です。 設定は、/etc/udev 以下にあります。 ほとんどは、HotPlugイベントで指示されたデバイス名と、実際のデバイスファイルとの関係や、これらのパーミッション等の定義です。 システムの状態が変化してHotPlugイベントが起きると、カーネルは HotPlug イベントを発生させ、udevdがこれを直接受け取ります(※)。 murasaki等の、他のHotPlugエージェントが使われている場合は、udevd がこれらにイベントを渡す仕掛けになっています。 > ※備考 > > Fedora4等の古いUDEVシステムでは、標準のHotPlugエージェントと並行して動作するudev用HotPlugエージェントを用いて情報が渡っていました。 > > 現在は、HotPlugイベント処理のUDEVへの一元化が進んでいる段階です。一部の先進的なディストリビューションの中には、従来のHotPlugエージェントを廃止し、全てのルールを UDEV の設定ファイルに記述することで HotPlug イベントを取り扱おうとしているものも出始めています。 > > udevd が従来の HotPlug エージェントを呼び出しているのは、UDEV への一元化が完了するまでの過渡的な措置であるともいえます。 **HAL(hald) [#oe3fa2ea] Hardware Abstraction Layer の略で、システムの情報を一元管理する仕組みです。 haldというデーモンが常駐し、ハードウェア構成やシステムの状態を管理しています。 USBデバイスの挿抜等でハードウェアの状態が変化した場合、カーネルが発生する HotPlug イベントと、UDEVのデバイスノード情報を、udevd から受け取ることで、hald はその変化を検出し、適切な支援を行ないます。 例えば、ストレージデバイスを接続した場合、/media 以下にマウントポイントが作られ、/etc/fstab に登録されますが、これは HAL のデフォルト動作として定義されているものです。 UDEVとHALがどのように連携しているのか、実際の設定がどうなっているのかに興味がある方は、 -http://wiki.flowernet.gr.jp/?UdhHowto を参照してください。 設定は、/usr/share/hal/fdi および /usr/etc/hal/fdi にあります。 ユーザが設定を追加する場合は、/usr/etc 以下に置くことが想定されています。 設定ファイルは XMLベースでやや難解ですが、/usr/share/doc/hal-*/spec 以下のマニュアルにヒントがあります。 GNOMEは、hald から情報を受け取ることで、プラグ&プレイ機能を実現しています。 Afterstep環境等で、この機能が不要な場合は、HALを起動しないようにするか、パッケージ自体を削除するかして、HALを無効化してもかまいません。 HALを起動しないようにする場合は、 # chmod a-x /etc/rc.d/init.d/hal としてください。 **D-Bus(dbus-daemon) [#b08f0ec0] いわゆるメッセージバスと呼ばれるサービスです。 hald がプロセス間通信の手段として使用しますので、HAL を用いる場合には必須です。 GNOMEの一部機能でも使われている場合がありますが、Plamo版のパッケージでは今のところ使用していませんので、純粋に HAL のみが依存すると考えていただいて構いません。 設定は /usr/etc/dbus-1 以下にありますが、ユーザがここを触ることはまずありません。 HALを使わない場合は、HALと同様に止めたり削除したりしても大丈夫です。 D-Busを起動しないようにする場合は、 # chmod a-x /etc/rc.d/init.d/dbus としてください。 **howl(mDNSResponder・nifd) [#tfd46cca] Apple の MacOS で利用できる Rendezvous と互換性のある、mDNS(マルチキャストDNS)ディスカバリサービスと、IP自動設定機能を提供するものです。 Plamoでは、前者の mDNSディスカバリサービスのみが利用できます。 mDNSResponderが主デーモンで、nifdは、ネットワークインターフェースの状態変化を監視してmDNSResponderに知らせる機能を持っています。 設定は、/etc/howl/mDNSResponder.conf です。 自ホストが外部(LAN内)に提供しているサービスをこのファイルに登録して、mDNSResponder を起動しておくと、mDNSディスカバリの問い合わせに対して提供サービスを返答します。 デフォルトでは、FTPサービスの情報のみを返答するように設定しています。 GNOMEの「ネットワーク・サーバ」ウインドウでは、mDNSディスカバリメッセージに返答したホストのサービスを表示するしかけになっています(これ自体は Samba ネットワークにも対応していますが、Plamo版では有効になっていません)。 howlの機能は、上記3つおよびGNOMEとは完全に独立していますので、不要であれば止めてもまったく影響はありません。 ただし、クライアントライブラリをGNOMEがリンクしていますので、GNOMEをインストールしている場合、使わない場合でもパッケージの削除はしないでください。 howlを起動しないようにする場合は、 # chmod a-x /etc/rc.d/init.d/howl としてください。 ---- この件に関して追加情報などありましたら、以下にどうぞ; #comment #navi(FAQ-4.2)
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