[[diary/Kojima]]

・はやぶさ

ここ数日、バタバタと忙しくてすっかり出遅れた感じだけど、小惑星探査機はやぶさがオーストラリア上空で燃え尽きた映像には、
久しぶりに目頭が熱くなってしまった。

まぁ、技術者的には、本来起きてはならないはずのトラブルが多発して、
念には念を入れて設計していた非常事態用機能が奏功したレベルだから、決してホメられたものではないと思うけど、
7年にも渡る小惑星への「お使い」を終えて、文字通り「お星さま」になって散ったはやぶさの姿は、
サイボーグ009の最終回(「ジョー、君はどこに落ちたい?」)を連想させて、思わず涙ぐんでしまった。

はやぶさに関しては、その後もさまざまな情報が流れているけど、面白いと思ったのは[[これ:http://www.yomiuri.co.jp/space/news2/20100615-OYT1T00383.htm]]
中和器の故障の際に、少しでも御利益があるかも、と中和(ちゅうか)神社に参拝した、という話だけど、
技術の粋を尽しつつ、最後のところは神頼みになる、というのはいかにも日本人らしくて微笑ましいところ。
「人事尽して天命を待つ」と言う言葉もあるけど、日本人的には、論理的思考である科学技術の粋を凝らした小惑星探査機にさえ
八百万の神々の一柱が宿っている、と解釈したいところ。

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