[[diary/Kojima]]

・CISC の復権

Intel の新しい CPU が採用している Core Microarchitecture についての
[[比較的詳しい解説:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0626/kaigai285.htm]]がPC
Watch にあったけど,何かこれを読んでいると,歴史は繰り返すというか,CISC
vs RISC といった時代の議論が走馬燈のように目の前を回ってしまった(苦笑

振り返ってみると,私が UNIX とかを勉強し始めてたころは,RISC CPU を載せ
たいわゆる「パーソナル・ワークステーション」が売り出されたころで,最初
に触れた UNIX は CISC な 68020 を積んだ Sony NEWS-830 だったけど,その
後 RISC な Sparc を積んだ SUN の Sparc Station が入って,「おー,こん
なに速いんだ」と感動したものだっけ...

その後,MIPS とか Alpha とかの RISC チップ全盛時代に入ったころには,
CISC の,しかも 386 という(汚い)アーキテクチャでしか動かない
Linux(0.99 時代) を使っているのは(JUS とかで)ずいぶん肩身が狭い思いをしたっけ...

なんか,そういう歴史を知っているから,改めて CISC の復権,とか言われる
と,ついつい回顧にふけってしまうのだけど,上記の記事を読むと,NetBurst
系の構造が CISC -> RISC のμコード変換を重視していたのに対し,Core MA
ではCISC はできるだけ CISC のまま保つ方が単位電力あたりのパフォーマンス
は向上する,という考えに基いているそうで,ある意味新時代の CISC なんだ
ろうなぁ,,という印象.その意味では,単純に歴史を繰り返しているのでは
なく,以前と似たようなことをやっているけど,レベルは向上しているという
ラセン状な進歩になるのだろうな.

Intel は,現在の熱や単位電力当りのパフォーマンスに対して CISC の復権と
いう答えを出してきたけど,これに対して今度は AMD がどう答えるのか,多分
具体的な答えは来年以降だろうとは思うけど,わりと興味があるところ.
-熱や単位電力当りのパフォーマンスはAMDが先行していてようやくIntelが追いつくめどがたのかな?のが現在と見ています。AMDはもう次のプレゼンに行っている感じがしていますが?TDP35W(AMDベースで)を絶対ハードルとして物を見ているので偏向しているとは思いますが。
-- [[名倉]] &new{2006-06-26 (月) 20:56:58};

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