[[diary/Kojima]]

・操法大会の練習

ウチの地方では消防団の操法大会が隔年で開かれ,今年は操法大会のある年で
す.今回の操法大会では小型ポンプの 3 番員をやることになったので,今日は
その練習をしてました.

「操法」というのは,消防団が使う小型ポンプや消防車の操作方法を一定の
「型」にしたもので,整列の仕方からホースを伸ばしたりポンプを操作したり
する手順が一挙手一投足まで決まっています.それを各地区の分団単位で,い
かに正確に速く実行するかを競う「操法大会」が 4/30 に開催されます.この
2 週間は大会への準備として,手順を習うための練習が週に 3 回ほどあり,今
日はその一回目で,まずは全体の流れを再確認しながら数回手順を流しました.

私の地区は望み薄なんだけど,地区大会で優勝したチームは市の大会に進み,
さらに勝ちあがれば北播大会,全国大会と進んでいきます.

私がやることになっている小型ポンプの操作は指揮者と1〜3番員の 4 人構成で,
私があたっている 3 番員はポンプ操作の担当で一番動きが少なくて楽な役割な
んだけど,それでも整列時の手順やら吸管接続時の手順やら,覚えないといけ
ないことはいろいろあって大変.

若いころはこの手の「型」というのは,現実を無視した形式上のものだと馬鹿
にしてたけど,年をとってみると「型」というのは時間と人々によって練りあ
げられた動きのエッセンスという気がしています.形式的な手順に見えても,
その中にはホースを確実につなぐための注意点や次に使うときに使いやすいよ
うに片づける方法とかがきちんと含まれているから,身体でそれを覚えておけ
ば,実際の火事の現場とかでも慌てずに済みそうな印象.

歌舞伎のような芸能の分野にしろ,空手のような武道の分野にしろ,日本では
身体で「型」を学ぶことによる体感的教育というのが確立しているような気が
する.小学校や中学校でも,「創造性」や「独自性」の名のもとに各自がバラ
バラの目標を目指すよりも,人生において必要となるさまざまな「型」を身体
に覚えさせる方がいいのではないかと思う今日このごろ..

トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS