[[diary/Kojima]]

・農繁期

私の地方では先週の後半から今週の前半にかけてが田植えの時期でした.

ウチの地方でも 30 戸が加盟する「営農組合」というのを作っていて,農作業
はこの営農組合で行うことになっています.この営農組合の共同作業に参加す
る日を「出役日」と呼び,通常は田植え,稲刈りそれぞれに 3 日くらい出役
日が設定されます.

私の場合,6/3, 6/5, 6/7 が出役日で,これらの日は朝 7:30 に倉庫に集合し,
昼休みの 1 時間をはさんで 19:00 すぎまで肉体労働になります(苦笑

会社暮しをしていた人間には 7:30 から 19:00 すぎまでという労働時間の長
さにメンくらいますが,「稲」という生き物を相手にしている限り,植えない
といけない時期には植えてしまわないといけないわけだし,刈りとらないとい
けない時期には頑張って刈りとってしまわないといけないわけで,常に 8 時
間労働を課せられる工業社会の生活の方が異常で,忙しいときは忙しいし,そ
うでないときはのんびりしている農業社会の方が本来の姿ではないか,という
気がします.

以前,日経関西の Web コラムにも書いたけど,無限定で等間隔の刻みを入れ
られている「人月」という概念で時間とコストが相互変換可能な工業社会の時
間と,「田植え」や「刈り取り」といった時期に集中して労働を投下しないと
いけない農業社会の時間というのは根本的なところで違っている気がする.

多分,「教育」という世界でも後者のような時間が重要な意味を持つのだろう
なぁ..
-漁獲・狩猟が中心の社会では,もっと極端ですが(逃げられるし,腐っちゃうし,いつ出現するかわからないし)? -- [[KM]] &new{2005-06-10 (金) 10:10:37};
-水を含んだ豊かな田圃の耕された土壌、稲を育てる方々の汗、新緑の早苗、何時も命を授かっている思いでいます。 -- [[dolph]] &new{2005-06-10 (金) 19:51:35};
-1年たったのですねぇ -- [[なかたにちえ]] &new{2005-06-12 (日) 12:12:58};
-我が故郷では農地の圃場整備もほぼ完成し田植えも終わり作付作業も一段落したのですが、しかし圃場整備による自然破壊は如何ともしがたく自然と省力営農のための圃場整備との融合を考慮に入れた国の対策はないものかと、心痛める日々ではあります。 -- [[嶋]] &new{2005-06-12 (日) 17:32:46};
-うちの近辺も、圃場整備でずいぶん田んぼを切り直して、水路とかがコンクリートになったところもありますが、集団営農になってからの方が農薬とかの使用が厳しく管理されるようになった分、田んぼの生物はずいぶん復活してきたような気がします。集団営農が始まる直前くらいは省力化の手段が農薬の使用くらいしかなかったので、ある意味「沈黙の春」のような光景がみられたのだけど、最近はどの農薬をいつ使ったかを厳密に記録しないといけないので、可能な範囲で低農薬の方に振れている気はします。まぁ、ウチの田んぼは自家消費用のみだから無農薬でコシヒカリを作ってますが(笑 -- [[kojima]] &new{2005-06-13 (月) 01:22:14};

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