[[diary/Kojima]]

・HT considered useful ?

手もとの Xeon 2.8G dual + 1G RAM なマシンで,HT の有無や make 時に並列可能なジョ
ブの数を変えてカーネルをビルドするベンチマークをしてみました.
コンパイルに付かった設定は[[こういう感じ:http://plamo.linet.gr.jp/~kojima/Diary/config.keep]].
カーネル 2.6.11.9 + unicon パッチなソースで,Plamo のデフォルトのカーネル向けに,ほとんど
のドライバをコンパイルするような設定になっています.

結果はこんな感じ.最低でも2回の平均,できれば3回くらいの平均値を取りま
した.また環境は現在開発中の Plamo-4.2 のα前くらいのバージョン(苦笑)
で,使用した gcc は 2.4.3 です.

|SMP + HT on|make -j5 |10分12秒|
|SMP + HT on|make -j3 |11分00秒|
|SMP + HT on|make     |21分55秒|
|SMP + HT off|make -j3 | 11分30秒|
|SMP + HT off|make     | 21分55秒|
|no SMP + HT off|make  |23分43秒|

ざっと見ですが,SMP/HT が無い single CPU の状態では 24分弱だったのが,
SMP を on にすると約11分くらい,そこから HT を on にして並列化度を高め
るともう 1 分くらい速くなるかな,という感じ.

この結果だけで見ると SMP 化に比べて HT 化のメリットはそう高くない感じ
だけど,HT の影響を論じるならば非 SMP で HT の on/off を比較する必要が
ありそう.

ちなみに,[[GCC 4.0 のベンチマークをしているページ:http://www.coyotegulch.com/reviews/gcc4/index.html]]
で用意されている[[設定ファイル:http://www.coyotegulch.com/distfiles/tycho.config]]を試したら
SMP + HT on な状態で2分35秒ほどでコンパイルできたので,結構いい成績ではないかと(笑).
まぁ,向うは RAM が 512MB なので,それだけでかなり違う気はするけど.

一応,テスト用に[[こういうスクリプト:http://plamo.linet.gr.jp/~kojima/Diary/buildtest.sh]]を用意してみたので,興味ある人はご自分の環境でお試しくださいませ.
-再現性を高めるために手もとでつかっていた[[ソースコード:http://plamo.linet.gr.jp/~kojima/Diary/linux-2.6.11.9-unicon.tar.bz2]]も置いておきます。ただし、40MB弱あるので御注意くださいませ。 -- [[kojima]] &new{2005-06-02 (木) 12:40:28};
-以前(今も)使ってた Athlon 2500+(1.8GHz) + RAM 1GB な環境だと28分10秒くらいでした。非 SMP な状態の Xeon 2.8G と比べると、クロック数比(1GHz違う)では健闘しているけど、やはり SMP + HT のスケーラビリティがかなり効いている印象。しかも、Athlon マシンは電源をいれると明らかに部屋の温度があがるし。。(苦笑) -- [[kojima]] &new{2005-06-02 (木) 16:55:35};
-Geode NX1750+(1.39GHz)+ RAM 256MB Elapsed  42:32.52でした。 -- [[名倉]] &new{2005-06-02 (木) 17:20:45};
-Celeron500Mhz Dual + 448MB RAM // config.keepの Elapsed 1:17:12でした。因みに、// tycho.configの Elapsed 19:10.98でした。 -- [[alpexterm]] &new{2005-06-03 (金) 22:54:03};

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