・「愛宕山」のこと

今日は村の行事で「愛宕山」に詣ってきました。

「愛宕山」というのは、京都にある北西にある愛宕山に祭ってある愛宕神社を分祀したものらしく、火の神さまで、雷雨などを司るとか。この時期にその神さまに詣るというのは、夏の時期の降雨を期待してのものでせう。

そう言えば、7/7 には「祇園さん」という儀式があって、村の神社の中に祭っている祇園社(多分京都の八坂神社からの分祀)に詣って、その後一杯飲んできたのだけど、「祇園さん」は「虫送り」と呼ばれる稲の害虫に対する神さまだったと思う。こういう風に、害虫の悪影響をなくし、稲を育てる雨を望むというのは、昔の人々には切実な願いだったのだろな。ちなみに、春には「水神さん」という神を祭って、春先(田植えまで)の水の確保を願うらしい。

夕方の蝉時雨しか聞こえない山道を登って「愛宕山」に詣りながら、昔々、蝉やカブトムシを追いかけて山で遊んでいた子供時代を思い出して感慨にふけりつつ、そのころ(30年くらい前か?)と何ら変わっていない故郷の山河にあきれるやら感心するやら。人間の一生の中で30年というとずいぶん長い期間に感じるけど、過去からずっとつながっている人々の営みの中では30年なってまばたきする程度の時間なのだろうなぁ。

そういえば「愛宕神社」の隣に「清正社」といって加藤清正を祭っているところもあったのだけど、加藤清正と愛宕山の関係はよく分からないところ。このあたりはこれからの研究テーマとしておこう(笑


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