[[diary/Kojima]]

・最近呼んだ本

「甲骨文字の読み方」 落合淳思/講談社現代新書

#ref(koukotu.jpg)

殷の遺跡から発掘された,占いに使われた亀の甲羅や獣の骨に刻み込まれた甲
骨文字について,具体的な読み方や文法について解説した本.

以前から白川静先生の本はあれこれ読んでいたけど,白川文字学が文字の生ま
れ方や変遷を中心に扱っているのに対し,この本は徹底的に甲骨文字そのもの
を読む方法にこだわって,それぞれの文字をクイズ形式で読ませたりしている
ところが面白い.

古代文字も,メソポタミアの楔型文字とかエジプトのヒエログラフとかだと,
文法や発音,語彙からしても現代の文字と隔絶しているから,その分野の専門
家しか読めそうにないのに対し,漢字は元々の象形性も今も残しているから,
何となく読めて,意味もそれなりに理解できるところがすごいと思う.

# 例えば,「この文字が読めますか?」の答えは「王獲白鹿」(王,白き鹿を獲たり)だそうな

まぁ,この本で甲骨文字が読めるようになったとしても,今の日本で甲骨文字
を読まなければならなくなる可能性というのは,ジャンボジェット機を操縦し
ないといけなくなる可能性や庭でライオンを飼わないといけなくなる可能性よ
りも低いと思うので,文字通り「役に立たない知識」ではあるな(苦笑

興味ある人向けに,裏帯のクイズ.以下の甲骨文字は何と読むのでしょうか?
解答は明日以降にでも(笑

#ref(koukotu2.jpg)
-dai --  &new{2009-08-18 (火) 11:20:18};
-大雨母水木鳥魚龍車休舟赤教鹿虹亀    青土舟年 -- [[正解]] &new{2009-08-18 (火) 11:25:10};
- 聖香 -- [[青山]] &new{2015-06-21 (日) 14:12:17};

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・今日の自転車

そろそろ多少坂道のあるコースに挑戦。10月初旬には白いソバの花が満開だったのが、
今日みると花は終わって黒い実がいっぱいついていた。そろそろ新蕎麦の時期かなぁ。

 走行時間:1:11:18
 距離: 28.66km
 平均速度: 24.1km/h
 消費カロリー: 697kcal

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