#navi(FAQ-4.2) カテゴリー: ハードウェア対応
2.6 カーネルでは USB スキャナは libusb を用いて /proc/bus/usb/ 以下の BUS/DEVICE 番号を直接参照して使うように変更されており,USB スキャナ用のデバイスファイルは存在しません.一般ユーザーで USB スキャナが使えないのも,通常は /proc/bus/usb/ 以下の BUS/DEVICE 番号は一般ユーザーにパーミッションが与えられていないことが原因です.
USB スキャナが,/proc/bus/usb 以下のどの BUS/DEVICE 番号に割りあてられているかは,/usr/sbin/lsusb コマンドで確認できます.
% /usr/sbin/lsusb Bus 003 Device 003: ID 04b8:011e Seiko Epson Corp. Perfection 1660 Photo Bus 003 Device 001: ID 0000:0000 Bus 002 Device 001: ID 0000:0000 Bus 001 Device 003: ID 04b8:0005 Seiko Epson Corp. Stylus Printer Bus 001 Device 001: ID 0000:0000
この場合,USB スキャナは Bus 003 の Device 003 に接続されていることが分ります.デフォルトでは /proc/bus/usb 以下は
% ls -l /proc/bus/usb/003/003 -rw-r--r-- 1 root root 50 2006-04-01 14:37 /proc/bus/usb/003/003
のようなパーミッションになっており,一般ユーザーには書き込み権限が無いため,USB スキャナにコマンドが送れずスキャナを操作できません.一般ユーザーから USB スキャナを使う場合,root 権限でこの BUS/DEVICE に,次のようにして適切な書きこみ権限を設定してください.
# chmod a+rw /proc/bus/usb/003/003 # ls -l /proc/bus/usb/003/003 -rw-rw-rw- 1 root root 50 2006-04-01 14:37 /proc/bus/usb/003/003
こうすれば一般ユーザーから USB スキャナが利用できるはずですが,/proc/bus/usb 以下の BUS/DEVICE 番号は,コンピュータを再起動したり USB デバイスを挿し直したりすると変わってしまうことがありますので注意してください.
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